僕がオススメする海外ドラマ #3

僕がオススメする海外ドラマも3回目。まだまだネタは尽きません…。

今回はNETFLIXで配信中の海外ドラマの一つであり、NETFLIXオリジナル作品（NETFLIXの自社制作）のドラマをオススメとしてご紹介しようと思います。

NETFLIXオリジナル作品とは…
9月に日本でもサービスを開始したNETFLIXはアメリカ発の動画配信サービスなんですが、自社でコンテンツの開発や制作もしています。それがNETFLIXオリジナル作品というわけです。

また、NETFLIXオリジナル作品にはスポンサーを付けていないため、あらゆる表現の規制が緩めです。暴力的な表現や残虐的な表現、更には性的な表現についても同様で、お子様やそういった表現が苦手な方の視聴には、配慮が必要になるということを理解しておいた方が良いでしょう。但し、NETFLIXオリジナル作品の全てに、そういった緩い規制の中での表現が含まれるとは限りませんので。

それを踏まえて、今回オススメするのがこちらの作品。

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック / （原題）Orange is the New Black

このドラマは、2010年に刊行されたパイパー・カーマンのノンフィクション『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック　女性刑務所での日々』が原作になっていて、2014年にはTV版アカデミー賞と言われているエミー賞で3部門を受賞。今年のエミー賞でも、出演者の1人が助演女優賞を獲得している、NETFLIXオリジナル作品らしい過激な描写が多めな作品です。

原題の『Orange is the New Black』というタイトル、直訳すると「オレンジは新しい黒」という意味になります。オレンジ色は新人の囚人が着せられる囚人服の色のため、刑務所の外であれば優遇されがちな白人女性が、刑務所内では黒人が刑務所の外で受けるような差別を受けることを意味しているそうです。

もう一つの訳し方として「囚人服（オレンジの囚人服）が流行りの色」という意味があります。「◯◯◯ is New Black」とは、ファッション誌等で使われる慣用句で「◯◯◯は流行りの色」つまり「オレンジ（囚人服）が流行りの色」という皮肉的な意味から、このようなタイトルになったとも言われているそうです。

肝心のストーリーですが…
ニューヨークのありふれた家庭で育った主人公パイパー・チャップマンは、10年前に当時のレズビアンの恋人の麻薬取引を手伝った罪で、女性刑務所に投獄されてしまいます。投獄されたパイパーと個性溢れる女性囚人や看守たちの姿を、時に過激に描いた、笑って泣けて、ちょっぴり切なくなれるストーリー。

このドラマの進行はLGBT・人種差別・宗教差別・虐待・ドラッグの要素でほぼ成り立っています。刑務所内の恋愛要素も忘れてはいません。第一話からそんな要素にまつわる話が盛り沢山です。でも、刑務所にありがちな陰湿なイジメや陰惨な出来事が起きても、決して暗い雰囲気は出さず、どこか明るく前向きにやり過ごして行く雰囲気がこのドラマにはあります。その要因の一つとして、個性豊かでアクの強い登場人物が挙げられます。

とにかく、登場する人物全員がこれでもか、というほど強烈な個性の持ち主です。至極普通な人は出てきません。一見すると普通に見えますが実は…という隠し個性を持つ人物もいます。あまり詳しく話すとネタバレにもつながるので控えますが、刑務所での日々と併せ、個性的でアクの強いキャラクターの過去や背景についても丁寧に描いているので、回を重ねる毎に登場人物を理解し、気付けば『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』ハマっているという罠がエピソード毎に仕掛けられています。

また、このドラマは大物ハリウッド俳優が何話か監督を務めていることでも有名で、あのジョディ・フォスターが、これまでに2話を監督。セント・エルモス・ファイアーやマネキンでお馴染みのアンドリュー・マッカーシーは8話も監督しているそうです。

先日も、大物ハリウッド俳優デンゼル・ワシントンが僕も大好きグレイズ・アナトミーのシーズン12第9話の監督を務めることが発表されました。アメリカでのテレビドラマ作品が担っている市場の大きさがうかがえますね。

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』はNETFLIXにてシーズン3まで視聴できます。また来年にはシーズン4の配信がアメリカで始まるそうです。NETFLIXでは1ヶ月の無料トライアル期間があるので、その間にぜひ。



以上、3回目の僕がオススメする海外ドラマでした。

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