「第二」でもなく
「第三」でもなく
「第四」です。
あ、中学校の話ではありません。今回は「第四の男」の話です。四番目の男。
普通、序列の中で「第四」という扱いだと、余程のことが起きたとしても、まず日の目を見ることは無いでしょう。だって「第四」の前には「第三」がおり、「第三」の前には「第二」がいる。その序列トップには当然「第一」が君臨しているわけです。
ところが、最近、ある「第四の男」が世界のサッカー界や俺の心を魅了しているんです。なぜ、そこまで魅了しているのか…それについて書いていこうと思います。
その「第四の男」の名は…
ティモン・ヴェレンロイター TIMON WELLENREUTHER
彼の名はティモン・ヴェレンロイター。
俺の愛するブンデスリーガのクラブチーム「シャルケ04」のゴールキーパーです。約一年前にシャルケ04の下部組織からトップチームに昇格したと同時にプロ契約したばかり。身長186cm 体重80kg 1995年3月12日生まれ。
つまり今日で20歳です。ヤング・ヤンガー・ヤンゲストなんです。
現在、シャルケ04には四人のゴールキーパーが登録されていますが、ティモンくんは第四キーパーなんです。
にも関わらず、現在開催中のUEFAチャンピオンズリーグを始め、ここ数試合のブンデスリーガでの試合でも正ゴールキーパーを務めてるんです。
なぜなのか…他のゴールキーパーが怪我や負傷で使えないから。
しかーし!
第四の男にとって、これは千載一遇のチャンスです。神様が下さった贈り物なんです。このチャンスを活かさない手はありません。20歳でこれだけの大舞台を経験できる機会など、そうは訪れることなどない。
だからティモンくんは頑張りました。
「若さ」と「やんちゃフェイス」を武器に、クリロナのフリーキックだって神セーブしちゃうほど頑張りました。
クリロナのフリーキック前のいつもの仁王立ち。これを間近で見たら、普通の20歳ならビビるでしょう。それでも、クリロナの威圧感に負けることなくスーパーセーブ…素晴らしい!
試合が終わると真っ先にゴールキーパーを労うことで定評のあるウッチーこと内田選手とも、もちろん仲良しです。
若手育成に長けているシャルケ04
シャルケ04というチームは、炭鉱が主たる産業の小さな街がホームタウンとなってますが、以前から若手の育成に注力し、その育成力は世界から注目を浴びています。若手を育て、トップチームへと押し上げる度に、せっかく育てた若手をオフの期間に他のチームへ移籍させられてしまうという、切ない現実もあるのですが。
それでも、育ててもらったチームに恩義を感じ、オフの度に移籍の噂が絶えないにも関わらずチームに留まる若手選手もいます。その代表がユリアン・ドラクスラーでしょう。
ユリアンもまだ21歳。8歳からシャルケの下部組織でプレーしており、17歳の時にブンデスリーガデビューを果たしています。これはシャルケ史上最年少記録だそうです。その後、2010年にU-18のドイツ代表に選ばれ、2012年にはドイツ代表のA代表デビューも果たしている逸材です。
そんな若手を世界のクラブチームが黙って見ている訳がありません。
ユリアンは「6000万ユーロのオファー」を断り、シャルケ04に留まるという、かわいい顔をしているくせに非常に男気溢れる人間です。オファーを提示してきたのは「レアル・マドリード」や「マンチェスター・シティ」という世界有数のトップチームですが、それでもシャルケ04を選んだ。育ててもらった恩を忘れない…若いのにいい奴過ぎます。
そしてもう一人忘れてはいけないのが、先日レアル・マドリードのホームであるサンチャゴ・ベルナベウで行われたUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16・セカンドレグで、チャンピオンズリーグデビュー戦にも関わらず、素晴らしいゴールを魅せてくれた19歳のレロイ・サネ。
ゴール前でフリーでパスを受けるも、慌てずに落ち着いてシュートを打つ。結果、カシージャスもびっくりする球筋でネットを揺らす…こんな19歳、恐ろしいですよ。この風格で、まだ19歳ですよ!顔だけ見たら「16歳・童貞」と言っても通用します。
まとめ
ということで「第四の男」以外にも、若手のくせに魅力溢れる選手の宝庫「シャルケ04」を、これからも応援のほどよろしくお願いします。これで少しでもシャルケファンが増えてくれたらラッキーですね。
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