実は、何気にモータースポーツ好きだったりするんです。
取っ掛かりは高校出たての頃。二輪のレースにちょっとハマり、友人らとレンタカーを借りて鈴鹿まで8時間耐久レース(通称:8耐)を毎年観戦しに行ってました。
当時は「平忠彦」が現役で走ってた。なんせ高校生の頃に「平忠彦」は当時世界ナンバーワンレーサーと呼ばれてた「ケニー・ロバーツ」と組んで8耐に出たことが話題だったな。
二輪の次は四輪です。自分でも車の免許を取り、車を買って運転し始めると二輪のことは忘れた。でも友人の影響で旧車にもハマり、週末はその友人と一緒に筑波サーキットまで行ってた。筑波では頻繁に旧車ミーティングやレースが催されてたからね。
そして、F1。「アイルトン・セナ」「アラン・プロスト」「ナイジェル・マンセル」「中嶋悟」の世代。HONDAが強かった時代だね。今と違ってフジテレビで毎戦地上波で放送してたからハマった人も多かったんじゃないかな。
とにかく、今と比較にはならないくらいに世間はモータースポーツ熱が高かったんだよね。
そして、ボクの方も歳を重ねる毎にモータースポーツへの熱が覚め、テレビでもF1中継が地上波からBSへと移り、普段モータースポーツを目にする機会が減っていった。
ところがである。
去年からモータースポーツ熱が再燃してる。理由は「ル・マン24時間耐久レース」だ。毎年6月にフランスのサルテ・サーキットで行われている、世界三大レースの一つ。
因みに、世界三大レースとは…
【モナコ・グランプリ】…F1世界選手権
【インディ500】…インディカー・シリーズ
【ル・マン24時間レース】…FIA世界耐久選手権
以上の3つのレースを指します。
ル・マン24時間耐久レースにハマる理由
まず「ル・マン24時間耐久レース」とは、そのまま24時間走り続け、その走行距離を競うレース。至って単純明快。まあ、細かいレギュレーションはあるけどね。
車のタイプに寄ってカテゴリー分けもされてます。わかりやすく説明するとレース専用に作られた車【LMP1】【LMP2】、市販車がベースになってる車【LMGTE PRO】【LMGTE AM】という4つのカテゴリーに分類し、その車を3人のドライバーが交代しながら24時間レースを続けるというもの。
因みに【LMP1】というカテゴリーは必ず「ハイブリッド・システム」を搭載しなければならない決まりがあります。PORSCHEにAUDI、それに日本のメーカーはTOYOTAとNISSANがエントリーしました。時代の流れですね。
今年のル・マン24時間耐久レースのハイライトです。20分ほどあるので時間のある時にどうぞ。
そして、ここからが本題。ハマった理由です。
ル・マン24時間耐久レースが「世界三大レース」と呼ばれているということはお伝えしましたよね。ということは、当然レーシングドライバーを職業としている人以外、つまり趣味でレースをしているような方々も当然憧れるわけです。例えばハリウッド俳優とか。
車好きでレース好きといえば「スティーブ・マックイーン」が有名でしょう。彼も「栄光のル・マン」という映画の中で代役なしでレーシングカーを運転していたほどの腕前の持ち主でした。だから当然ル・マン24時間耐久レースにも出場したいと願っていましたが、周囲の猛反対には勝てずに断念。その後、スティーブ・マックイーンに負けず劣らずのレース好き俳優である「ポール・ニューマン」が出場してクラス2位に輝いた歴史があります。しかし、ポール・ニューマン以降、ハリウッド俳優クラスのドライバーが参戦したことはありませんでした。
ところが…実はここ数年、あるハリウッド俳優が参戦しているんです。
パトリック・デンプシー
ボクもハマってる「グレイズ・アナトミー」や映画「魔法にかけられて」や「トランスフォーマー・ダークサイド・ムーン」でお馴染みの【パトリック・デンプシー】です。
パトリックは自らのレーシングチーム「デンプシー・レーシング」を率いてレース活動を続けており、そのチームの共同オーナーには、あの「アレッサンドロ・デル・ピエロ」が就任。レース活動資金のために俳優業をしているんじゃないかと言うほどの熱の入れようです。
熱の入れようと言えば、パトリックは出演作「グレイズ・アナトミー」の舞台であるシアトルに本社がある「タリーズ・コーヒー」が2013年に破産した時に、当時展開していた47店舗全てを買収。その理由が「グレイズ・アナトミーの舞台であるシアトルの雇用を守るため」という、なんとも熱い男らしい逸話を残しています。
49歳のイケメンハリウッド俳優でもある「パトリック・デンプシー」ですが、アンチファン等からの「どうせレースの腕前は素人なんだろ」なんて文句が、今後言えなくなる結果を残しました。
なんと「クラス2位」です!つまり【LMGTE AM】のカテゴリーで2位の成績を残しました。24時間完走するだけでも大変なレースを2位でフィニッシュしたんです!
もう、なんなんでしょうか。俳優としての名声だけでなく、レーシングカー・ドライバーとしての実力やチームオーナーとしての資質まで手にれてしまうとは…。ますますボクは惚れてしまいましまた。
そんな「パトリック・デンプシー」が、レーシングドライバーとして日本にやってきます。
それが…
富士6時間耐久レース
「FIA」とは世界自動車連盟の略。「WEC」とは「World Endurance Championship」の略。「ル・マン24時間耐久レース」を主催しているACO(フランス西部自動車クラブ)も、この「FIA WEC」と協力関係にあります。
10月9日~11日に富士スピードウェイで開催されるこのレースに「パトリック・デンプシー」が「デンプシー・プロトン・レーシング」のドライバーとして参戦予定なんです。まだ「暫定」であって「正式」ではないんですけどね…。
日本人ドライバーは唯一、中嶋一貴(中嶋悟の息子)がエントリーしてます。カーナンバー1のTOYOTA車です。
残念ながら地上波での放送はないようですが、富士スピードウェイなら東京からでもそう遠くないし、ちょっと現地まで行こうかと目論んでます。
と、ここまで散々「パトリック・デンプシー」を持ち上げた書き方をしましたが、実は、ボクがこの「FIA WEC」シリーズで最も応援しているのは「アストン・マーチン」だったりするんですけどね。
「アストン・マーチン」について語り始めるとキリがないので、またいつかの機会に。
ということで、みなさんもこの秋はモータースポーツに注目してみてはどうでしょうか。
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